鉄と酸素の酸化反応熱に着目して多年の研究開発に労を費やし、その実用化に成功した酸素ランスの開発は、日本のみならず世界の技術発展に向けて一助を成したものと自負しております。それは産業社会だけでなく、1966年2月、羽田沖に墜落した飛行機事故、1996年6月、福岡空港での墜落事故、1995年1月の阪神淡路大震災での大規模な撤去作業や解体作業等々の災害にも活用され、その必要性を実感致しました。私たちは酸素ランスのパイオニアとして、また、熔断のトップメーカーとして、常に新分野の開発に注力し、国内外の産業の発展に貢献すべく熱い挑戦を行っています。
酸素により、鉄を熔かして切断する方法は、1888年 ThomasFlecker により、鋼管の先端を熱して、酸素を吹き込むと、激しく燃焼することが発見されたことに始まります。 1901年には、鉄と酸素によって生じる高温焔を利用して、溶鉱炉や平炉の出銑口の開口に使用されるようになりました。当社は、早くからこの現象に着目し、高温焔は、鉄と酸素との酸化反応熱によるものであることをつきとめ、実用化に向けての、多年にわたる研究開発の結果、1969年に、連続して熔断することが可能な、酸素ランスの開発に成功いたしました。
当社の誇る酸素ランスの「シャープランス」と「スターカッテンド」は、より充実したサービスの提供を目指して、自動化生産ラインの導入を予てより検討を重ねて参りました。この度その完成により、これまで以上に安定した高品質の確保が可能となり、お客様に更なるご満足を頂けるよう、サービスの向上に努めております。また、お客様の急な需要発生にも安定した品質は勿論のこと、納期厳守をお約束することができ、当社独自のパワーワップした高精度な技術サービスを提供いたします。
製品性能はお客様の作業効率に直結する大変重要な要素の一つであると共に、社会の様々な作業システムを大きく進化へと導くものでもあります。弊社では、これまでのランス棒の常識を破る拡管式接続ランス、線材を使用しない異型管ランスなどの開発に挑戦。溶融物の逆流防止弁付きホルダー、2段階式酸素バルブ等、高い安全性の追求に挑戦しています。 更に高品質、高性能を追い求めると同時に、コストダウンに向けての徹底した効率化を図り、価格へのチャレンジも重要課題として取り組んでいます。
高温焔が鉄と酸素との酸化反応熱によるものであることをつきとめ、実用化に向けて多年にわたる研究開発を重ね、1969年、連続して熔断することが可能な、酸素ランスの開発に成功をいたしました。新分野の開発は社会全体の産業構造の発展に繋がり、国内外での高い評価を得てまいりました。
最新の研究では、シャープランスの強力な熔断力を、震災・火災等の劣悪な作業現場でも容易に発揮できる救助資機材熔断パック、【ポータブル熔断パック「OZ」】として開発に成功するなど、社会情勢を踏まえた新分野への展開で貢献しております。